兼業主婦仲間、タカさんの家に遊びに行って面白いことがあったので報告します。
タカさんは30代後半で道具好き、
よくいろいろな道具や機械を買っては面白がっています。
当然成功もあれば失敗もあります。
近況をあれこれ話す中で風呂場の排水が最近あまり調子が良くない、
特にこの日は排水が脱衣所まで溢れたとのこと。
うっかりするとマンションの下の階まで水が回って、
損害賠償請求を受けることになるぞと脅かしつつ、
どんな具合だか見せてもらいました。
なるほど、浴槽の水を抜くため栓を外すと、
洗い場の排水口から水が溢れ出します。
段差のないバリアフリータイプの浴室ユニットなので、
たやすく脱衣室まで水が溢れそうです。
半年近く前から流れが悪くなり、このところは浴槽の栓を少しずらすだけにして、
ゆっくりゆっくり時間をかけて排水しているそうです。
それでもさすがに我慢が出来なくなって、
ネットで調べた業者に掃除を頼んでみたそうです。
修理直後少しは改善したものの、1週間ほどでまた元の状態に戻ったとのこと。
業者さんを呼んだのが一ヶ月ほど前。
最近は特に流れが悪くなり、浴槽の水の流し方も相当ゆっくり治さないと、
脱衣室まで溢れて来るそうです。
さすがにそれは異常な事態なので、
時間もあることだし、道具を揃えて掃除をしようとなりました。
排水口の直径15センチ弱を確認して、ホームセンターへ。
黒いゴムの半球に棒のついた道具(ラバーカップというらしい)と、
長さ3mのワイヤータイプのパイプクリーナーを買ってきました。
洗い場の排水口の蓋を取り、網状になっているヘアキャッチャーを外します。
ラバーカップを排水口の押し当て、浴槽の栓を抑えつつ何回か上下動。
浴槽に水を少し溜め、流してみるも若干改善はしましたが
それほど良くは流れません。
次に排水口にワイヤーブラシを入れて、
排水管の少し先まで掃除をしようとしてみますが入ってゆきません。
指で確認すると何やらブラシのようなものがあります。
少し動くのでつまんで引っ張ってみると、スポッと外れました。
どう見ても排水管の途中にある部品には見えません。
そこでタカさんはハタと膝を打って、これを探していたんだと。
なんのことかと思えば、これは電動クリーナーの
アタッチメントだとのこと。
半年ほど前から行方不明で
洗濯機の隙間にでも落としたかと思っていたそうです。
これを取り除いた後にワイヤーを排水管の中に入れ、
回転させ、前後させ、水を流して仕上げです。
浴槽に水を溜め流してみると、実に気持ちよく渦を巻いて流れます。
そもそも、なんでこんな電動クリーナーのアタッチメントが
排水口に詰まったのが説明してくれました。
この電動クリーナーは3種類のアタッチメントを交換して、
掃除をするようになっている。
半年前、排水口の掃除をした際、アタッチメントの付け外しをしているうちに、
ひとつが見えなくなった。
洗濯機の下にでも転がり込んだのだと思い
そのままにしていたそうです。
しかし対応した業者さんはこの落とし物に気がつかなかったのでしょうか。
業者さんを呼ぶのはラバーカップの吸引と
ワイヤー掃除をしてからでも遅くはないようです。
タカさんはだいぶ高い出張料を取られたことを残念がることしきりでした。