ワクチンの接種が進んでいるとは言えまだコロナの厳しい状況が続いています。
その中、条件付きで開催されている舞台を見に行ってきました。
場所は東京新橋演舞場、出し物は東京喜劇「熱海五郎一座」の
Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー ~日米爆笑保障条約~
と言う長いタイトルです。
太平洋戦争も終盤のサンフランシスコ。魅惑の女性DJ“ニューヨークの桜”と共に対日謀略放送に加担している日系アメリカ人ジャズバンド「ツインズ」のメンバーは、アメリカ敗戦!?の大統領声明を聞く。
同じ頃、空港に降り立った日独同盟軍西米国支部作戦本部長である女性海軍中佐は、アメリカ日本化計画を発令する!
その結果、バンドは、嫌いな演歌や歌謡曲を演奏しなければならなくなる。
強面な割には、キュートさも垣間見られる海軍中佐には、さらに別の顔もあったー。
(松竹HPより)
この演目は同じキャストで昨年上演予定でしたがコロナの影響で、
直前に中止になったと聞いています。
それだけに、緊張した中での上演と言うことで、
出演者の方は通常以上に張り切って演じられたのかと思います。
私は再開された舞台を少し応援する気持ちと
三宅裕司、ラサール石井、春風亭昇太など、
比較的なじみのある出演者を生で見たいという気持ちで出かけました。
芸能関係に疎いため、ゲスト出演の紅ゆずるさんは
全く存じ上げず、宝塚の人かふーん、くらいの認識しかありませんでした。
身長173センチとの事ですが、ヒールの高い靴を履き小顔と相まって
スマートとは言えないおじさま方の出演者と比べると、
幅が半分、頭1つ飛び出して見えます。
宝塚の舞台と言うのも当然見たことがありませんが、
少なくともテレビなどで見る限り、何か大げさで、
悪く言うと「宝塚臭い」ような感じがして今まであまりピンときませんでした。
ただこれが生身の紅ゆずるさんの舞台での動きを見ていると、
華があって、舞台の上では美しく決まって見えます。
なるほど演劇は自分の身を劇場に運んで初めて感じられるものです。
映画やテレビの画面の中では監督のイメージやカメラマンの視線がそのまま
私たちの目に入ってきます。
舞台は全体が見渡せますので中心になって動いている役者さん以外の
周囲の役者さんの動きなども気になって見ることが出来ます。
それと、舞台への出演と言うのは大変なものだと感じました。
上演時間は2時間半、休憩を挟むとは言えこれを毎日、
それも昼夜2回演じることもあり、
これをほぼ一月近く続けるのです。
例えば紅ゆずるさんが風邪をひき声が出亡くなったのでは
舞台が成り立ちません。
多分直接舞台に立つ方は30人近くいると思いますし、
それを支える裏方さんや劇場関係者も同数くらいだと思います。
一人のつまずきが何十人の迷惑になる、
その緊張がひと月近く続くのですから。
舞台はコントあり、アクションあり、バンド演奏と歌ありと、
非常に盛りだくさんなサービス精神に富んだ内容になっています。
出演者のみなさんは楽器を演奏していました(多分)。
それなりの素養があったのでしょうが、
それっぽく見えるのにはかなりの練習されたような気がします。
楽器のできない身には手を伸ばせば届きそうな出演者の演奏が
かえって心地よく感じられました。
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入場者は席数の半数に抑えられているということで、
ゆったりとみることが出来ました。
ただこれでは経営が厳しいと思われます。
世の中リモートばやりです。
この 空いている席にリモートコントロールできるカメラを置いて、
2割引きくらいで販売したらどうなのでしょうか。
上演時間だけカメラを自由にコントロール出来るが、
録画はできない。
そんな工夫はないものでしょうか。